学術的な記録

重度の依存症における精神的な治癒

精神科医U.T.医師

utブルーノ・グルーニング交友会のなかで20年以上にわたり、私は多くの治癒事例を見てきましたが、それらは私の精神科医としての知識では説明できないものや、長年の実務経験のなかでも出会ったことのないようなものでした。

依存症の治癒

2001年の4月に、私はMWFの中で依存症に関する救済や治癒の記録と文書化の作業を担当し始めました。当時のリーダーであったグレーテ・ホイスラーさんは、はじめから私の取り組むべき分野を簡潔にまとめて、「心と体の関連性、つまり依存症がどのように心と体に作用しているのかを調べることがあなたの仕事です。でもこれは第一歩にすぎません。いずれは精神的な病気の治癒全般の記録に関わっていくことになるでしょう」こう言いました。そして実際その通りになりました。

まずは、長期間薬物依存に苦しんだ人の個人的な話を、語るのもはばかるような人生のどん底の詳細や、治癒に至るまでのできるだけ明確な課程とともに詳しく記録することに重点を置きました。継続的に薬物を断っていることに加えて、依存を克服した人が、再び家族や職場や社会の一員として完全に復帰できたことを必ず記述します。初めて依存症からの治癒の記録の流れを作り上げた後の数年のうちに、同様の多くの治癒(とくにアルコール、薬物、処方薬の依存)が、ブルーノ・グルーニング交友会のホームページ上で公開されました。

精神病の治癒

第二段階の数年においては、重度のトラウマ(とくに暴力や性的暴行によるもの)の治癒に重点を置きました。私は苦しんだ人たちから、とても個人的な体験談をしばしば聞きました。なかにはその病気や治癒の報告を匿名にしなければならないものもありました。治癒の最終段階においては、苦しみを手放す気持ちや、原因となった人を許す気持ちが共通して起こっていました。

やがてありとあらゆる救済や精神的な治癒が公開されましたが、ここでは少ししかお見せすることはできません。精神病を専門とする医師仲間とともに、私たちは頻繁に入院を強いられるほどの、重度の人格障害を取り扱いました。このグループにおいては、高い確率で通常の生活を取り戻したのですが、これは心理学的にも説明することは難しいことでした。成人のほとんどすべての種類の精神障害以外にも、数年の間、幼児期や青年期の精神障害を取り扱う作業グループがありました。とくに、両親や配偶者との機能不全の関係であったにもかかわらず、関係改善や歩み寄り、さらには完全な関係修復が起こり得たことに、大変感動しました。

精神の道を通しての治癒のきっかけは通常、ストレスの原因となっているものを手放すことや、治癒力を取り込むことで意識的に良い方向へ転換することです。これまで見られた様々なケースでは、このことにより怪我や罵倒や無用な無力感に対する治療効果が見られています。

 

雑誌「治癒への道」

ブルーノ・グルーニング交友会のMWFの刊行物

1992年以来、内部刊行物治癒への道 はグループ内で経験を分かち合う場として発行されました(ドイツ語、英語、ポーランド語、スペイン語、ロシア語を含む10以上の言語に翻訳されています)。


この定期刊行物は、医科学専門グループ(MWF)のすべてのメンバーに無料で配布されています。加えて、MWFの国際会合や地区ごとの定期会合への招待に加えて、MWFの重要なスピーチの音声も配布されます。

 

カンプ医師インタビュー

医科学グループ(MWF)の創設者

何故スピリチュアル・ヒーリングに従事されているのですか?

カンプ氏:私は救急病棟で勤務していて、正統医学の可能性は評価しています。しかし現実問題として、その限界も目の当たりにしています。とくに慢性の病気の治療には限界を感じます。終わりの見えない苦しみというものを目にしていますから、私の医師としての務めは、患者のために伝統医療の限界を打ち破るために何ができるのかを見据えるということです。

スピリチュアル・ヒーリングはどのように作用するのですか?

カンプ氏:スピリチュアル・ヒーリングは世界で最も自然なもので、心霊や神秘主義とは関係ありません。精神からの治癒は、人が自分自身を創りだした力と意識的に繋がることで起こります。ブルーノ・グルーニングは「神の力は救済と治癒をもたらします」と言いました。治癒をもたらすのは人間ではなく、救いを求める人が取り込むことができる高次のエネルギーなのです。例えるならば地下室に生えた植物のようなものです。それは水や肥料を得ることができても、茶色いままで健全ではありません。でもこの茶色く貧弱な植物を日光に当てれば、奇跡が起こり、緑色に変わるのです。

医師や民間療法士は不要になるのでしょうか?

カンプ氏:そうはなりません。あらゆる薬や施術をいますぐやめるべきであるということではないのです。伝統療法が精神を通しての治療と相反するものということではないのです。最終目標は双方が互いに補い合い、それによって人が再び魂と心のエネルギーの源を取り戻すことなのです。

ブルーノ・グルーニング以外にも多くのスピリチュアル・ヒーラーがいますが、なぜ彼の教えに惹かれたのですか?

カンプ氏:私がもっとも惹かれたのは、人を頼らずにできることです。つまり自分で治癒力に意識を向け、自分で取り込むことができる点です。加えてブルーノ・グルーニング交友会での治癒にお金はいらないということです。教えを通して、元から持っていた神からの贈り物である治癒力を取り戻せるのです。治癒は内面から愛に満ちた人になるための第一歩なのです。

癌などのいわゆる「不治」の病に苦しむ人がいますが、本当に良識に反することなくこれらの人に治癒の希望を与えるこができますか?

カンプ氏:質問の方向を変えてみましょう。あなたは良識に反することなく彼らの治癒に対する希望を持つことができますか?75歳になるN国のW夫人はかなり悪性のホジキンリンパ腫から治癒しました。58歳のK.W.さんは、脳溢血を起こしてから約13年続いていた半身の麻痺(片麻痺)から治癒しました。A国のM夫人は重度のうつ状態と深刻な静脈瘤から自然治癒しました。治癒事例はたくさんあります。治癒は起こるのです。でも何かを約束することはできないしする必要もありません。治癒は神からの贈り物なのです。

それはすごいことですが、証拠はありますか?

カンプ氏:私はこれまで治癒した多くの人に関わり、その治癒を外部の専門家による治癒後の状態の検査を添付して文書化してきました。それらに書かれているのは反論の余地のない事実です。

誰もが治癒するのですか?

カンプ氏:かのパラケルススは言いました。「全ての病は治癒可能です。しかし、全ての人という訳ではありません」と。治癒に時間がかかることもあります。いつのまにか自然と治る場合もあります。一概には言えません。

医科学専門グループ(MWF)の役割は何ですか?

カンプ氏:仲間や専門家たちだけでなく一般の人にも、ブルーノ・グルーニングの教えに従うことによって起こった多くの治癒から得られた、治癒を得るための基本的な方法を伝えるのが私たちの大切な役割です。医師、その他の治療師や一般の人たちがこういったものに触れる機会を持ってもらえるように、私たちは定期的に講演会や会合を開いたり、書籍や雑誌を配ったりしています。世界的に多大な関心が寄せられていることは、私達がこの活動を続けていく勇気を与えてくれます。しかし、我々の活動の中心はサクセスレポートを文字で記録し文書化することです。なぜならそれにより、精神の道を通しての治癒が本当に起こるのだという証明を提示することができるからです。

その知識を得ることで私たちの将来はどうなりますか?

カンプ氏:将来的には伝統医療、ホリスティック医療そして精神療法の可能性を統合した医療になると思います。しかしそれを実現するには、事実に基づいて証拠を示すことができなければなりません。ブルーノ・グルーニング交友会の医科学専門グループが医学的知識に基づき治癒を文書化することによって、私たちは科学的な基盤を築くつもりです。

 

動物の治癒

R.M.F.獣医学博士

人間の治癒報告に加えて、90年代の始め以降、ブルーノ・グルーニング交友会の医科学専門グループ(MWF)は、ブルーノ・グルーニングによってHeilstromと名付けられた万能の治癒力の効果によって起こった動物の治癒も記録しています。私は獣医師としてグループの文書化の作業に携わっています。この活動は、病気の原因に関する理論である病理学とは全く逆の立場をとっています。精神の道を通しての治癒の文書化の過程において、ブルーノ・グルーニングがRegelungenと呼んでいた、動物の体の「治癒課程」や関連する症状が記されます。現代医学による診断により、獣医師が健康状態を正確に診断します。

獣医学の専攻-願いは叶う

私が獣医師になれたのは、自分自身の治癒体験のおかげでした。幼い頃から私はひどいアトピー性皮膚炎を患っていて、ハウスダストや動物の毛や食べ物に含まれる動物性タンパク質に対してアレルギーがありました。そのため医学的に考えて、私が動物と深く関わる仕事をするという夢を描くことはできませんでした。

ブルーノ・グルーニングの教えを学び、治癒力を取り込むことによって、人生は大きく変わりました。文字通り一夜のうちにすべての体の不調が自然と治り、それ以来すべてのアレルギーから解放され、幸せで健康な生活を送っています。この治癒があったからこそ私は獣医学を学び、獣医師として活動することができたのです。

動物のサクセスレポート-馬の治癒

私が動物のサクセスレポートを書くきっかけとなったのは、1995年に馬の類肉腫からの治癒を間近で見たことでした。これは半悪性の皮膚腫瘍で、再発性が非常に高いのです。多くの箇所で広範囲におよぶ手術をしたにもかかわらず完治しなかったこの腫瘍が、ほんの3週間で自然に治り、今日まで再発していません。私と同僚がドイツ語と英語の文献をさらに調査したのですが、このような馬の類肉腫の自然治癒(説明のできない突然の消滅)の事例が述べられているものはひとつも見つけることができませんでした。そのときまでは、ただ動物の治癒報告を聞いたり読んだりしただけでしたが、このような治癒を間近で見たことで、私は完全に確信し、私自身の健康へと繋がりました。またこの経験が元で、もっと協力して人の助けになりたいと願うようになりました。

MWFの不可欠の要素

今日、動物のサクセスレポートはMWF所属の獣医師が取り扱っています。重い慢性の病気でさえも治癒した素晴らしいレポートがあります。獣医学的に見て回復は不可能と思われていた動物が、人間が回復を信じて動物たちのためにHeilstromを取り込んだことによって健康を取り戻したのです。

1999年から、私は世界中で行われるブルーノ・グルーニングの教えのインフォメーション講演会を動物の治癒を伝えることでサポートしています。以来、それは講演会に欠かすことのできない要素となっています。なぜなら批判的な人たちが、精神の道を通しての治癒が、自己暗示だとか集団ヒステリーだといってしばしば批判する論拠が覆されてしまうからです。動物は実際に起こっていることに、ただ素直に反応するだけで、自分が健康であるとか病気であるとか思い込んだり、錯覚したりすることなどはないのですから。この点について指摘し、文書化することがMWF所属の医師の仕事です。協力しているすべての獣医師は自ら望んで参加しており、皆を代表して言わせてもらえば、私たちの仕事がもっともっと増えることを望んでいます。

 

医学的文書

治癒のまとめと検証

医学的文書医療科学専門グループ(MWF)の仕事のもっとも重要な側面は、ブルーノ・グルーニングの教えを受け取ることを通し、スピリチュアルな道で起こる治癒の体系的な情報収集と検証です。自分自身に治癒が起こったブルーノ・グルーニング交友会の友は、サクセスレポートを記録することになっています。これにより、ブルーノ・グルーニング交友会内に治癒体験を記録するための国際的なネットワークを構築することが可能になりました。

サクセスレポートの記録の中で、治癒が起こった人の治癒前と治癒後の健康状態は、医師が患者の病歴を記録するために使用している問診票に似たアンケート用紙を使用して、詳しく記録されています。 これらの記録はMWFの様々な医師たちによって徹底的に調査されます。もし医学的見解が必要だと考えられた場合、さらなる資料が集められます。MWFの医師たちは、関連した医学診断の前情報を見ることや、治癒した人に独立した医療機関による検査を受けるように要求することもできます。これはサクセスレポートに追加される情報で、医師によるコメントとして補足されます。

人の医学の分野におけるサクセスレポートに加えて、動物への治癒もまた文書化され、MWFの獣医らによって検証されます。印象的な治癒報告が記録されています。従来の獣医学の観点から回復が期待できない重度の慢性疾患でさえ、治癒が記録されています。

また、認定された専門家によって検証された、治癒の影響による説明がつかない植物の変化に対するレポートも集められています。生活面における個人的、職業的な救済があったというレポートもまた記録されています。

1980年代の終わりから何千もの救済と治癒の事例が記録され続け、このように保管されています。

 

 

医科学専門グル-プ(MWF)

保健医療の専門家による国際フォーラム

医科学専門グル-プ(MWF)医療科学専門グループ(MWF:Medizinisch-Wissenschaftliche Fachgruppe)は1992年に創設され、世界中の医師、心理学者、その他の医療業務に従事する人々が集まり、スピリチュアルなヒーリングに関しての分析や検討を行う独特なフォーラムとして、発展してきました。 MWF参加者の多くは、自分自身や彼らの患者に対してのヒーリングや救済を探求しており、彼らの専門分野である正統的な医学や、代替的な医学に、ブルーノ・グルーニングの教えが効果的な補助となることを発見しています。

出版、講演、医学会議を通じて、MWF参加者は、スピリチュアルな道におけるヒーリングの現象とヒーリングと健康との関係を示すことを通して、教育、啓蒙の活動を望んでいます。 この際に最も重要な点は、サクセス・レポートと呼ばれる成功事例報告と、その事例に関しての「以前」と「以後」の所見について、可能な限り医学的な検証を行っている点です。

このようにして、一方においては心理的、又は心身相関的な障害に関して、もう一方においては器質的、または老化に伴う障害においても、スピリチュアルなヒーリングが可能であるという充分な量の印象的な証拠となる記録が、ここ数年で集められてきました。

MWFの活動に従事している専門家たちは、彼ら自身が体験したヒーリングや、他者に起こったヒーリングを目にした結果の感謝の表明としてボランティアとして活動をしています。 彼らの希望は、可能な限り多くの、助けを求めている人々や、保健医療の専門家たちにとって、このヒーリングへの道を活用しやすいものにすることによって、ブルーノ・グルーニングの教えを通して、スピリチュアルな道において起こるヒーリングに、科学的な根拠を与えることです。

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Dokumentarfilm

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「現象
ブルーノ・グルーニング」

世界各国、各都市における映画上映会の予定

Grete Häusler-Verlag

グレーテ・ホイスラー出版社: 書籍、冊子、CD、DVD、カレンダーなどが豊富に揃っています

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科学者による言葉: ブルーノ・グルーニングの教えに対する興味深い視点